花が人に与える心理的効果
人は「花」を見て何を感じ、どんな影響を受けているのでしょうか。
一つの例として、こちらの調査結果を載せます。
千葉大学環境健康フィールド科学センター(自然セラピープロジェクト)による「花きに対する正しい知識の検証・普及事業」の調査結果によると…
図1.生花がもたらす心理的効果
生花がもたらす心理的効果を測定したところ、花の無い部屋に比べて花のある部屋では「活気」の気分プロフィールが大幅に増加し、「混乱」、「疲労」、「緊張・不安」、「抑うつ」、「怒り・敵意」が低下することが明らかとなりました。
花のある部屋では、ネガティブな感情が抑えられ、ポジティブな感情が促進されていることが分かります。
花を見ることによって前向きな感情を持つ人が多いのでしょう。
また、心拍変動性を用いてバラ生花がもたらす生理的効果を測定したところ…
図2.バラ生花がもたらす生理的効果
花のある部屋では交感神経活動が25%低下し、逆に副交感神経活動が29%上昇することが認められました。交感神経活動の低下はストレス状態の緩和を、副交感神経活動の上昇はリラックス状態の亢進を意味しており、生花がもたらす生理的リラックス効果を医学的に証明できることが明らかになりました。
花がある部屋では戦うための神経である交感神経活動が減少し、リラックスするための神経である副交感神経活動が増加しています。
自分の意志ではどうにもならない神経活動の結果からリラックス効果があるとより強く証明することができますね。
「花」には人をリラックスさせる効果を持っていることがわかりました!
日々の生活でストレスを感じない人はいないと思います。
花を見ることで日々のストレスを解消するのもいいのではないでしょうか。
0コメント